アトピー(atopy)の語源はギリシャ語の「atopos」に由来し、「奇妙な・よくわからない~」という意味があります。
原因はよく分からないながらも患者数は増え続け、「アトピー性皮膚炎」は、もはや「アトピー」で通じるようになってしまいました。
日本皮膚学会の定義によると、「アトピー性皮膚炎」は『憎悪・寛解を繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ』とされています。
ステロイド系の抗炎症剤は根本的な改善方法ではありませんが、現代医学ではそれしか選択肢が無いのが現状ですので、あまりにも症状が辛い場合は使用すべきだと思います。
皮膚は人体における重要な排泄器官です。
皮膚の下には体液が流れていますが、その流れが滞ると炎症が発生し組織を神経的に刺激をすることで、炎症と痒みが発生します。
人体の体液のコントロールする器官は腎臓です。
疲労は腎臓の機能を低下させ、その疲労が抜けないと副腎の機能も低下させてしまいます。
腎臓の疲労は背中を硬くさせて、骨盤を歪ませます。
アトピー性皮膚炎の方は、副腎とアトピーの関係性はご存じだと思います。
副腎は「副腎皮質ホルモン」を出す器官であり、分泌される副腎皮質ホルモンは天然のステロイドです。
アトピー性皮膚炎の方は、多かれ少なかれ副腎が疲労しているのだと読めるのです。
精神的ストレスが掛ると、アトピーが酷くなるという方もいらっしゃいます。
精神的ストレスは首の付け根を硬くさせて、肩を強張らせ胸郭を硬くします。
つまりアトピー性皮膚炎は全身を診なければ治療は出来ません。
皮膚の局所の状態をどうにかするという考えではなくて、全身を診て内側から治す事が最善の策と考えます。
「筋骨格治療、内臓治療、頭蓋骨治療と柔軟体操」をバランスよく施すことで本来の柔軟性に富んだしなやかな身体に戻し「アトピー性皮膚炎」の出ない身体を目指します。