慢性的な便秘

便秘は良くありません。
しかし、一日のうちで排便する回数やその量は個人差がありますので、きちんとした便秘の定義を明確にすることは難しい事です。

当院では消化・吸収・排泄は、身体のとても大切な行為と考えますので、排泄に関与する便秘は解消すべき症状です。
頭痛、腹痛、背中の張り、吐き気、胃のもたれ、自律神経の乱れ、めまい、肩コリ、冷え性、生理痛、婦人科疾患、精神的ストレス、免疫力の低下、肌荒れやアトピー性皮膚炎、痔、腰痛、運動不足、水分不足、など様々な症状が便秘に関係しています。

便秘は腰の歪みが直接関係していると思われます。
それは、腰椎と仙骨から出ている神経は直接的に大腸を支配しているからです。
歪んだ股関節や骨盤に調整を施し、位置関係を正すことにより、神経の流れも正され排泄機能が正常化されます。
下肢の筋肉が硬く柔軟性が乏しい方も便秘傾向にあります。
加えて、腰回りや臀部、下肢の筋肉へのマッサージや温熱療法も必要になります。

呼吸時での横隔膜における上下の動きは内臓を揺らして、大腸の血行を促します。
便秘の方はこの横隔膜が硬い方が多く、内臓が揺れにくいため内臓全体の血行やリンパの流れが良くない傾向にあります。
反れる身体を作り、横隔膜を柔らかくすることで呼吸した数だけ血行やリンパの流れが良くなり内臓代謝が促進されます。

そして、便秘の方は必ず内臓の疲労が見られますので、重点的に内臓治療を施す事が必須となります。
便秘の方は前頭骨(おでこ)の硬さに左右差が有る事が多く、改善しなければなりません。
前頭骨は治療上、肝臓に関係することが有りますので、内臓治療に合わせて頭蓋骨治療も施します。
併せて、その方に合わせた必要な柔軟体操を指導致します。

「筋骨格治療、内臓治療、頭蓋骨治療と柔軟体操」をバランスよく施すことで、本来の柔軟性に富んだしなやかな身体に戻し「慢性的な便秘」にさせない身体を目指します。